boid paper OLIVIER ASSAYAS #1


boidとの共同制作によるboid paper「オリヴィエ・アサイヤス特集」#1が4/16に完成しました。今号に引き続き、フランスの映画作家オリヴィエ・アサイヤスを特集したboid paperを3号連続で発行していきます。日本ではまだ馴染みの薄いオリヴィエ・アサイヤス監督の作品世界に、皆さんが入っていくひとつのきっかけになるよう作りました。黒沢清監督に書いていただいた、アサイヤスに向けた熱のこもった文章も掲載しています。

先ほど吉祥寺バウスシアターで催された『デーモンラヴァー』の爆音試写に行ってきたのですが、ありえざる迫力で振動するソニックユースの音楽と、アサイヤス独特の身体描写、それらの輪郭と残像が壮絶な圧力で混ざり合って、言いようのない感覚に襲われる希有な映画体験でした。
6/14〜26の日程で、同じく吉祥寺バウスシアターboid主催の「オリヴィエ・アサイヤス爆音上映」が行われます。
映像だけでなく音楽に対しても、あのジム・オルークを感嘆させるほどの情熱と思索に富んだアサイヤス作品を爆音上映するまたとない機会ですので、ぜひ皆さんも体感してみてください。絶対損をしないと思います。

boid paperもfarewellと同様に、都内近郊を中心としたレコード屋、書店、ライブハウス、映画館、イベントスペース等に配布していく予定です。また、遠方の方はもちろん、希望される全ての方に無料郵送を実施いたしております。
ご希望の際はfarewell419@gmail.comまで、お名前、希望部数、配送先をご明記の上メールをください。部数に限りがございます。できればお早めにご連絡くださるよう、重ねてお願いいたします。
ぜひ手に取っていただき、そしてオリヴィエ・アサイヤス作品が上映されている劇場に足を運んでください。
そういう紙です。よろしくお願いします。

boid : http://www.boid-s.com/

オリヴィエ・アサイヤス プロフィール

1955年生まれ。父親は脚本家ジャック・レミ。パリのフランス高等美術学校にて文学と絵画を学び、70年代に入って、カイエ・ドゥ・シネマにて映画批評家として活動。79年に短編作『Copyright』を初監督し、84年にローラン・ペラン監督の『Passage Secret』で脚本家デビュー。以降、アンドレ・テシネ監督作『ランデブー』(85)、『夜を殺した女』(86)、『溺れゆく女』(98)等の脚本を執筆。脚本・監督作では、『Desordre』(86)、『冬の子供』(89)『パリ・セヴェイユ』(91)、『新しい人生』(93)『冷たい水』(94)、『イルマ・ヴェップ』(96)、ドキュメンタリー『HHH:候孝賢』(97)、『八月の終わり・九月の初め』(98)、『感傷的な運命』(00)、『デーモンラヴァー』(02)、『Clean』(04)、『レディ・アサシン』(07)など精力的に活動。『デーモンラヴァー』の音楽を担当したソニック・ユース出演のドキュメンタリー『NOISE』(06)などの作品もある。フランスを代表する映画作家の一人。